[建 設 年]明治44年
[構造様式]石造隧道
[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字高尾4146番7先
明治44年の開通時に建造された石造隧道。川上側にはアーチ形の坑口が現存し、その先にはガーダー橋の軌道跡残っています。坑口には「Ⅶ」の刻印(川下から7番目の隧道を意味する)があり、明治44年の開通当時の建造を証明しています。森林鉄道時代を知る人たちに聞くと、川下から隧道をぬけた途端、目の前に村の風景がぱっと広がり、馬路に帰ってきたと実感したとか。現在は未使用で立入禁止となっていますが、馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」などから見ることができます。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。
参考文献
『高知県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』高知県教育委員会 2002年
『日本の近代土木遺産[改訂版]』土木学会 2005年
『高知県中芸地区森林鉄道遺産調査報告書』中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 2008年
『月刊文化財』文化庁文化財部監修 2010年7月号