[建 設 年]昭和4年
[構造様式]鋼トラス橋
[所 在 地]高知県安芸郡安田町小川字オオムカエ3番2先
下路式の鋼製単トラス桁橋で、橋長は43.2m、全高は6.28m。幅は4.64mで、単線仕様だったことがうかがえます。明神口橋は、大正元年に桧材の木造で建造されましたが、機関車の導入に伴い、昭和4年、現在の鉄骨トラス橋に架け替えられました。端柱には、昭和4年2月の製作を記した銘板が取り付けられています。安田川に架かる森林鉄道の代表的な遺構で、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。現在は町道の一部として使用されていますが、大型車輌の通行はできませんので、徒歩での通行をおすすめします。
参考文献
『高知県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』高知県教育委員会 2002年
『日本の近代土木遺産[改訂版]』土木学会 2005年
『高知県中芸地区森林鉄道遺産調査報告書』中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 2008年
『月刊文化財』文化庁文化財部監修 2010年7月号