[建 設 年]大正4年頃
[構造様式]石造隧道
[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字河口1551番6先
切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道で、全長は89.9m。トンネル断面は半円アーチ形で、内法幅は約3m、内法高は約3.5m。坑口アーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。馬路-魚梁瀬間に森林鉄道が開通した大正4年頃の建造。当時、川下から8番目の隧道となり、明治44年建造の隧道と同様に坑口に「Ⅷ」の文字が刻印されています。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定。現在は村道の一部として使用されています。
参考文献
『高知県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』高知県教育委員会 2002年
『日本の近代土木遺産[改訂版]』土木学会 2005年
『高知県中芸地区森林鉄道遺産調査報告書』中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 2008年
『月刊文化財』文化庁文化財部監修 2010年7月号